ITプレスリリース
報道関係者
各位プレスリリース
2010年度の新体制と活動計画を発表
2010年 02月 04日
The Linux Foundation

・日本担当ディレクタに、元 ターボリナックスの福安 が就任 ・第2回 国際技術シンポジウム開催、上級トレーニングコースの創設など、Web、セミナー、イベント、トレーニングを通じて、Linuxの普及・保護・標準化を促進

Linuxの成長加速に取り組むグローバルな非営利団体であるThe Linux Foundation (略称 LF)は、グローバルなミッションである「Promotion(普及)」、「Protection(保護)」、「Standardization(標準化)」を推進するための日本における2010年度の新体制と活動計画を発表しました。
■ 新体制
日本での活動を統括するジャパンディレクタに、ターボリナックス株式会社において海外子会社であるTurbolinux Indiaの社長、同関連会社のゼンドジャパン株式会社の社長などを務めた福安 徳晃(ふくやす・のりあき)が就任し、前ジャパンディレクタの工内 隆(くない・たかし)は、アドバイザーとして引き続きLFの活動をバックアップします。
また、テクニカルコンサルタントとして、日立製作所 システム開発研究所の杉田 由美子が出向によりLFの活動に加わります。
■ 活動計画
2010年度は、昨年10月国内外60余名の開発リーダーを招いて初開催し1,500名余の来場者を集めた国際技術シンポジウム 「Japan Linux Symposium」の第2回開催、モバイル端末向けのLinuxディストリビューションとして注目される「Moblin」の開発・普及促進を加速するための「Moblin Sminar Spring 2010」の開催、組み込み/ドライバー開発などの上級トレーニングコースの創設などにより、日本の開発者の情報収集や技術力向上を支援する活動に加え、企業の経営層にLinuxとオープンソースについて理解を高めてもらうための活動を展開します。
2010年度活動の主な内容は以下のとおりです。
[1] Webを通じた活動
(1) Linux Foundation日本語サイトの充実
LFのWebサイトは、グローバルサイト (www.linuxfoundation.org)の他に、日本語サイト(www.linuxfoundation.jp)があり、グローバルサイトの翻訳コンテンツ、日本独自のコンテンツを公開しています。グローバルサイトには、Linuxの創始者でLFフェローであるLinus Torvaldsをはじめとする開発リーダーのブログ、Linuxコミュニティで現在進行中の開発プロジェクトを紹介する「Linux Weather Forecast」、「Linux Developer's Network」など有用なコンテンツが多数あります。この中から、2009年度は、カーネル開発プロセスへの手引き、開発プロセスの仕組みなどを紹介する「Linuxカーネル開発への参加方法」、ホワイトペーパー「誰がLinuxを開発し、誰が支援しているか」などを日本語化しましたが、2010年度は翻訳コンテンツをさらに充実させます。
(2) オンライン・コミュニティサイト「Linux.com」の日本版開設(予定)
「Linux.com」は、Linuxのユーザーと開発者を結び付けることを目的としたポータルサイトで、Linux関連のリソースを提供する他、利用者がブログやグループを立ち上げて活動を展開できます。「Linux.com」参加者のコミュニティへの貢献度をポイント(Guruポイント)で評価し、高ポイント獲得者に様々な特典を付与する新しい制度や、LinuxエンジニアとLinux関連求人企業を結ぶ「Linux Job Board」を開設するなどのメニューを充実させています。LFは、日本のLinuxコミュニティやLinux市場の活性化を図り、日本からのグローバルサイトへの参加増加にもつなげるために、同サイトの日本語版開設も検討しています。
[2] 啓発活動
LFは、前ジャパンディレクタの工内が就任した2006年から「Bridges to Communities (開発コミュニティへの橋渡し)」を活動目標として掲げ、開発コミュニティのリーダーを招聘して日本の技術者と対面で情報交換できる技術シンポジウムを年間3、4回継続的に開催してきました。こうした活動が功を奏し、日本の技術者の視野はグローバルに広がり、コミュニティに積極的に参加するという意識も高まりつつあり、また、昨年は、日本発のセキュリティ強化OS「TOMOYO Linux」がLinuxカーネルのメインラインにマージされるなどの成果も出ています。
2010年度は、グローバルな開発コミュニティで活躍する技術者が、日本市場や企業内でも相当の評価を得て、さらに活動を促進できるよう、企業の経営者をはじめとするマネジメント層に、Linux開発コミュニティに参加する意義や価値を、正しく理解してもらえるよう、また、自社の製品やシステムへのLinux採用に関して依然として根強く残るオープンソースへの誤解や不安を払拭するような情報発信、啓発活動を検討していきます。
[3] イベント/セミナー
(1) 第2回国際技術シンポジウム「Japan Linux Symposium」の開催 (9月27日~29日)
Linux / オープンソースソフトウェアに関わる世界トップレベルの著名開発者、企業技術者、最先端利用者が会同して開催した「第1回Japan Linux Symposium」(2009年10月21日~23日)は、基調講演、カーネルメンテナーの特別講演、技術発表、チュートリアル、Birds of a Featherセッション、ミニサミットなど4トラック、全体で約60セッションが行われ、基調講演 (IPAとの共催)は約1,000名、技術セッションは430余名(ユニーク数)が参加しました。2010年は、プログラムを更に充実させて、9月27日~29日に開催予定です。
(2) 「Moblin Seminar Spring 2010」の開催 (4月21日)
LFが主催するモバイル端末向けのLinuxディストリビューションである「Moblin」は、プロジェクトの活動を活性化させ、ネットブックやモバイル端末等で更なるユーザエクペリエンスの向上を目指しています。
LFは、同プロジェクトの開発・普及促進を加速する活動の一環として、「Moblin Sminar Spring 2010」を開催し、国内外よりMoblinのエキスパートを集め、日本のハードウェアベンダ、アプリケーション開発者に向けて、技術、マーケティングおよびコミュニティー活動の観点から情報提供を行います。
[4] 個人会員向け取り組みの強化
LFは昨年6月、個人会員プログラムの大幅リニューアルを行い、「@Linux.com」メールアカウントを提供するなど、会員の特典やディスカウント・プログラムを拡充しました。2010年2月からは、日本の個人会員に特典を十分享受していただけるよう考慮しました。また、今後も日本の個人会員向け特典を順次拡大していく計画です。
尚、個人会員の年会費はUSD 99です。
◇ 日本の個人会員向け特典
・ トレーニングの10%割引
米国でのトレーニングに加え、今年日本で開始するトレーニングも10%割引で受講できます。
・ Dell社製パソコンの優待価格販売
デル株式会社の協力により、Dell社製パソコン(日本語環境)を優待価格で購入できます。
(詳細は別途ご案内します。グローバルでは、Dell / HP / Lenovo社製パソコンが対象です。)
・ O'Reilly Japan発行 日本語書籍の優待価格販売
株式会社オライリー・ジャパンの協力により、同社発行の書籍を優待価格で購入できます。
(詳細は別途ご案内します。グローバルでは、O'Reillyの書籍やE-bookが35% 割引となります。)
・「Japan Linux Symposium 2010」の登録料30%割引
◇ グローバル特典
・ Linux.comドメインのメールアドレスを持つことができる
・ Linux に関する情報に特化したe-mail「Linux Briefing Book」を毎週受信できる
・ Linux Journalの購読料15%割引
・ Linux FoundationのオリジナルTシャツを無料進呈 ほか
[5] トレーニング
LFが現在行っている以下6科目のトレーニングメニューを日本でも実施します。
・ Embedded Linux Development (LF411)
・ Developing Linux Device Drivers (LF331)
・ Linux Kernel Internals and Debugging (LF320)
・ Developing Applications For Linux (LF312)
・ Linux Performance Tuning (LF324)
・ Developing with GIT (LF262)
◇ 日本での第1回トレーニングの開催予定は以下のとおりです。
・ 日 時 : 2010年3月15日~19日
・ 場 所 : 東京 (詳細は別途案内)
・ 内 容 : LF331 Developing Linux Device Drivers
・ 言 語 : 英語(教材、レクチャー共)
・ 費 用 : 定価 USD 2,750
また、今後マーケットニーズに合わせて、コンテンツの日本語化や、日本人講師の育成なども予定しています。
◆ 福安 徳晃(ふくやす・のりあき)略歴
2009年12月The Linux Foundationに参画し、ジャパンディレクタに就任。
2005年10月にターボリナックス株式会社に海外事業本部長として入社し、中国、インドをはじめとする海外事業を統括。海外事業の一環としてインドの企業との合弁による海外子会社(Turbolinux India Pvt Ltd)の立ち上げに携わり、2006年4月設立から1年間インドへ出向し、同社長に就任。子会社であるゼンドジャパン株式会社の代表取締役社長(2008年1月就任)、ターボリナックス営業本部長(2009年1月就任)などを務める。ターボリナックス入社前は、株式会社日立製作所においてサーバ製品のグローバルOEM事業、海外公共事業の立ち上げなどに携わる。
◆ 杉田 由美子(すぎた・ゆみこ)略歴
2010年1月、日立製作所からの出向として、テクニカルコンサルタントに就任。
日立製作所 システム開発研究所において、10年にわたりミッションクリティカル分野のLinuxカーネルの機能強化やカーネルトレースツールの開発に従事。2007年10月より同研究所のLinux Technology Center の部長を務め、コミュニティと連携した研究開発を推進するとともに、Linux/OSS人材の育成にも取り組む(*1)。一方で、開発したツール類のソースコード公開や「詳解Linuxカーネル」の第二版と第三版の翻訳を行うなどコミュニティ活動も展開し、Linuxの技術向上や普及活動に携わる(*2)。
*1) http://www.hitachi.co.jp/rd/sdl/people/oss/
*2) http://www.oreilly.co.jp/books/9784873113135/
■ The Linux Foundationについて
http://www.linuxfoundation.org/
http://www.linuxfoundation.jp/
The Linux Foundationは、Linuxの成長促進に取り組む非営利のコンソーシアムです。2007年の設立以来、Linux開発者であるLinus Torvaldsの活動を支援し、Linuxならびにオープンソース関連の主要企業に支援されています。The Linux Foundationは、Linuxの普及促進、保護、ならびに標準化に取り組み、Linuxがクローズドなプラットフォームに対抗するのに必要とされる統合されたリソースとサービスを提供します。





























